緑美しい森の中に突如として現れる「間」。それは手すりも壁もない板の間が、樹々の中の空間を切り取って出現した世界。
登ってみてそこに佇めば、きっと非日常の感覚との出会いがあることでしょう。
静謐で清々しい時間、木漏れ日に照らされて鳥たちの歌声を聴くあたたかな時間、明日に思いを馳せるゆるやかな時間…。
この「間」のつくりだす空気が、自分自身と向き合うにも、また大切な人と語らうにも、日常とはひと味違う風を運んでくれればという願いを込めてデザインしたツリーハウス。
日常の中に埋もれて見落としている非日常に出会う空間は、
小諸の豊かな自然の中だからこそ実現できました。潔い「間」を体験してみていただけたら嬉しく思います。
春夏秋冬、さまざまな表情を見せる「間」を、ぜひ感じてみてください。
佐藤可士和
Kashiwa Sato
アートディレクター/クリエイティブディレクター。
博報堂を経て「SAMURAI」設立。
主な仕事に国立新美術館のシンボルマークデザイン、ユニクロ、楽天グループ、セブン-イレブンジャパン、今治タオルのブランドクリエイティブディレクション、「カップヌードルミュージアム」「ふじようちえん」のトータルプロデュースなど。
毎日デザイン賞、東京ADCグランプリほか多数受賞。多摩美術大学客員教授。
著書はベストセラー「佐藤可士和の超整理術」(日本経済新聞出版社)ほか。
http://kashiwasato.com/