ツリーハウスは、自然の中に作る人の手による人のための居場所です。風景の美しい小諸のこの大自然の中で、ありのままに自然の恩恵を最大限に受けることのできる居場所を作りたいと考えました。
人工物として自然の中には決して存在しないような形でありながら、仕組みは自然の中にあるような在り方で、かつ木々にできるだけ負担をかけないものを構想し、極めて軽量なツリーハウスをつくりました。
その仕組みはクモの巣のようであり、6本の木に樹脂製のネットを張り巡らせる構造としています。
また、六角形の太陽光パネルを開発し、それが木に咲く花のような姿で発電をしています。ここで作られた電気は、ツリーハウスの中でお湯を沸かしたり、光を灯したり、携帯電話を充電することなどに使うことができます。日常生活の中で普段当たり前のようにしていることを自然の中で行うことができるちょっとした喜びと、中に入ると包み込まれるようなこの巣/NESTの中で、自然を感じながらゆったりとした時間を過ごしていただければと思います。
ENERGY MEET
ENERGY MEETは、蘆田暢人、オオニシ・タクヤ、Alvaro Contiの3人の建築家が2010年に立ち上げたデザインユニット。
デザインを通してエネルギーと社会をつなげることをテーマに、日本とタイを中心に活動している。
自然エネルギーを活用した建築やまちづくりからインスタレーション、「ENERGY MEET MAGAZINE」の発行など、その活動は多岐にわたる。
代表作に「ZIIB / Zero Impact Information Billboard」「FloES / Floating Energy Station」など。
https://energymeet.org/