「蝶に乗る」がコンセプトのフォトジェニックなツリーハウス。
蝶に乗って、空を飛ぶ。
そんな夢をデザインしました。
木からつり下げられた、大きなバタフライルーフは、百福センター周辺のクヌギやナラに生息するオオムラサキをモチーフにしたものです。
現地にいって、周辺をトレイルした際に、ドングリや栗が沢山落ちていて、拾ってみると、それらが動物や昆虫に食べられていたりして、日本らしい豊かな自然に魅力を感じました。
また、オオムラサキが育つクヌギやナラが、敷地内にあるとお聞きして、悠然と飛ぶ様子も見て、安藤百福センターの隠れた資源を見つけた気がしました。
元々、ツリーハウスには自然と共生する、シンプルな生にふれるなどの役割があると思いますが、自然を楽しむための遊具のような役割もあるのではないかと考えています。
オオムラサキのツリーハウスは、まさに遊具のようなツリーハウスです。木からぶら下がった大屋根に、人が登って、揺れて、遊ぶ。
オオムラサキのツリーハウスは、浮遊する、飛ぶ、揺れる、蝶、気球、など、多くの人に共通する記憶のイメージをモチーフに、人の根っこに働きかけるマジカルな視点を大切にクリエイションしました。
同時にそれは、登って写真がとりたくなるようなフォトジェニックなツリーハウスとしても、機能するように計画しています。公園にあるジャングルジムに登るような気分で、写真を撮って楽しんでほしいと思います。
オオムラサキの大きな羽にぶら下がって、ふわふわと空中に漂ってください。
KANIKAPILA DESIGN Inc. (代表:姉川 たく)
アートディレクター・アーティスト
1970年 神戸生まれ
2002年「ピンポンキューブ」文化庁メディア芸術祭、審査委員会推奨作品
2010年「NHK Creative Library」GoodDesign賞
2011年 ベルギーテキスタイルトリエンナーレ選出
代表作に、フジTV ポンキッキーズ「なぞのやさい星人あらわる」、TBS「あらびき団」、
NHK Eテレ「バリバラ」のアートディレクションなどがある。
また、アーティストとして、刺繍など糸を用いた作品を発表。国内外での展覧会多数。
http://www.kani-design.com/blog/