開催日:2022.07.09~07.10
【報告】ロングトレイルハイカー入門講座2022 (3)
第3回 空を見て天気を判断しよう
日 時: |
2022年7月9日(土)13時~10日(日)14時30分 |
内 容: |
1日目(座学) 山の天気の基本、夏山の気象リスクについて、など
2日目(実習) 池の平口~篭ノ登山~水ノ塔山~高峰温泉(約3.5km) (解散後、自家用車利用者は池の平口まで歩き ※+約3.7km) |
■講師
猪熊 隆之 (株式会社ヤマテン代表取締役、気象予報士)
チョムカンリ(チベット 7048m)登頂、エベレスト南西壁左~西稜(7650mまで)、剱岳北方稜線冬季全山縦走などの登攀歴がある。中央大学山岳部前監督、国立登山研修所専門調査委員。著書に『山の天気にだまされるな』、『山岳気象大全』(山と溪谷社)、『山岳気象予報士で恩返し』(三五館)。共著に『安全登山の基礎知識』(スキージャーナル)、『登山の科学』(洋泉社)などがある。
チョムカンリ(チベット 7048m)登頂、エベレスト南西壁左~西稜(7650mまで)、剱岳北方稜線冬季全山縦走などの登攀歴がある。中央大学山岳部前監督、国立登山研修所専門調査委員。著書に『山の天気にだまされるな』、『山岳気象大全』(山と溪谷社)、『山岳気象予報士で恩返し』(三五館)。共著に『安全登山の基礎知識』(スキージャーナル)、『登山の科学』(洋泉社)などがある。
参加費: | 7,000円 |
参加者: | 16名(定員 16名 申込者 47名) |
■活動レポート 1日目
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今回の講師は株式会社ヤマテンの代表取締役で、気象予報士の猪熊隆之氏。 山の天気について、雲のできる仕組みや雲のできやすい場所、予測の仕方、天気図の見方などを教わる。4時間以上にわたった講義の締めくくりは、翌日の天気の予測だ。 |
■活動レポート 2日目
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2日目は池の平湿原駐車場から出発。 到着時は空一面雲に覆われていたが、出発前の雲観察をしていると、少しだけ晴れ間が覗いた。この日の風向きと気を付ける雲を確認して出発。ルリビタキの鳴き声や咲き残ったイワカガミ、ハクサンシャクナゲなどが、参加者を歓迎してくれた。 |
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東篭ノ登山に到着し、しばし雲を観察していると、一瞬雲が切れ、群馬側がよく見えた。ここで初めて風を感じる。いろいろな雲の動きを、猪熊さんの解説付きで観察。猪熊さん曰く、10時過ぎの早さであの雲は危険かも……とのことで、先を急ぐ。 |
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道中も雲が見えると、猪熊さんの解説が入る。水ノ塔山までの登山道では谷風を感じることのできる場所を通過し、雲が湧き上がってくる様子がよく観察できた。 |
クリックして拡大 | 天気が崩れそうだったので、水ノ塔山での昼食は後回しにして下山開始。途中、ぴたりと高さの揃った雲が見える。徐々にやる気を増してくる雲に追い立てられながらもなんとか下山。2日間の講義は無事に終了した。 |
■参加者の声(アンケートより)
- 積乱雲の発達と降り始める直前の風・空気の変化とその理由を体感できた。
- とても分かりやすく教えてもらえて良かった。天気が悪くなりそうなときに引き返すか進むかを判断する場所や、雨雲レーダーをチェックするなど教えてもらえて、自分で登山に行くときに役立てたいと思った。
- 気象を見るのに本当に必要な知識を教えてもらえ、実習でも解説してもらえて、ためになった。