開催日:2023.05.20~05.21
【報告】ロングトレイルハイカー入門講座2023 (2)
第2回 地図とコンパスを使いこなそう
日 時: |
2023年5月20日(土)13時~21日(日)15時 |
内 容: |
1日目(机上) 地図のいろいろ、地形図の読み方、コンパスの使い方
2日目(実習) センター周辺トレイル(約7.5km) |
■講師
松浦 慎 (日本山岳ガイド協会認定ガイド、マツウラ企画主宰)
茨城県出身。「マツウラ企画」にて年間を通して山や自然のガイドを行う。八ヶ岳や奥秩父、北アルプスでの縦走登山をメインに、花をめぐる山旅などを企画実施。地図読みやテント泊などの講習登山も行っている。2021年に東京から長野県塩尻に拠点を移し、塩尻の里山の魅力を見つけるため、時間があれば近所の山を歩き回っている。
茨城県出身。「マツウラ企画」にて年間を通して山や自然のガイドを行う。八ヶ岳や奥秩父、北アルプスでの縦走登山をメインに、花をめぐる山旅などを企画実施。地図読みやテント泊などの講習登山も行っている。2021年に東京から長野県塩尻に拠点を移し、塩尻の里山の魅力を見つけるため、時間があれば近所の山を歩き回っている。
参加費: | 7,000円 |
参加者: | 17名(定員 20名 申込者 35名) |
■活動レポート 1日目
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2回目のテーマは、「地図とコンパスを使いこなそう」。便利な地図アプリを頼りにしている人が増えているようだが、改めて地図を読む目的を確認。講師の松浦氏が持参した様々な地図を見せてもらう。地図は、使用目的によってデザインや縮尺が違い、情報を探し出す面白さがある。 |
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実際に地形図を使って「ピーク・コル・尾根・沢」の地形を学ぶ。個人ワーク形式で、参加者が地形図上に書き込み、コース上の地形や登り下りの数など、情報を読み取れる地図を制作した。講師が実際に使っている地形図印刷アプリも紹介。誰でも地形図を入手できることが分かった。 |
クリックして拡大 | 最後は重要なコンパスの使い方を学習する。最初は扱いに慣れず、目標の方向とは逆を向いてしまう参加者もいたが、講師が丁寧にアドバイス。数名に分かれてお互いの使い方を確かめ合いながら、目的とする方向が分かるようになってきた。 |
■活動レポート 2日目
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2日目は、地図とコンパスを使いながらトレイル歩きの実習を行う。午前中は氷集落からスタートし、布引観音コースを歩く。道の分岐点で立ち止まり、自分の歩く方向をコンパスと地図で確認。屋外でコンパスを使う重要性を感じつつ、地図上の地形も意識しながら歩いた。 |
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蒸し暑さはあったが天気に恵まれ、布引観音の参道を登り進める。途中にお堂などの歴史的建造物があり、参加者は地図読み以外にも楽しみを見つけていた。講師からコンパスの指す方角やどのような地形かなど、現場で考える質問が出された。 |
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午後は蓼科・八ヶ岳展望コースへ。出発前にコースの方向を確認。コンパスの扱いにもだいぶ慣れてきて、操作はスムーズだ。集落手前で地図から地形を読み取り、予想した風景を描いてみる。絵が実際に歩く景観と似ていることで、地形を先読みできている証明となった。 |
クリックして拡大 | 道が明記されているが、実際は藪が生い茂っていて分からない場所を、コンパスと地図を頼りにピークを目指して進んでいく。尾根と思われる道を進み、到着した地点がピークなのかGPSで確認すると、ピタリとピークに入っていて驚きの声が上がった。この2日間で、藪の中でも方向や地形を読み取る力が着実に身に付いたと言える。 |
■参加者の声(アンケートより)
- 山の名前と位置をコンパスで簡単に見つけられるようになりました。
- より実践的な内容で頭に入りやすくて、これからコンパスを使いたくなりました。
- 地形図からコースを先読みできて、歩く面白さを感じられるようになりました。
- 講師が基礎から丁寧に教えてくれて、納得しながら学ばせてもらいました。素人目線の疑問もしっかりと拾ってくれて、信頼感がありました。