開催日:2023.07.08~07.09
【報告】ロングトレイルハイカー入門講座2023 (3)
第3回 空を見て天気を判断しよう
日 時: |
2023年7月8日(土)13時~9日(日)13時 |
内 容: |
1日目(座学) 山の天気の特徴、夏山気象リスク、観天望気など
2日目(実習) 池の平湿原(周回 約3.5km) |
■講師
猪熊 隆之 (株式会社ヤマテン代表取締役、気象予報士)
チョムカンリ(チベット7048m)登頂、エベレスト南西壁左~西稜(7650mまで)、剱岳北方稜線冬季全山縦走などの登攀歴がある。中央大学山岳部前監督、国立登山研修所専門調査委員。著書に『山の観天望気』『山岳気象大全』(山と溪谷社)、『山岳気象予報士で恩返し』(三五館)など多数。
※当日は体調不良により欠席
チョムカンリ(チベット7048m)登頂、エベレスト南西壁左~西稜(7650mまで)、剱岳北方稜線冬季全山縦走などの登攀歴がある。中央大学山岳部前監督、国立登山研修所専門調査委員。著書に『山の観天望気』『山岳気象大全』(山と溪谷社)、『山岳気象予報士で恩返し』(三五館)など多数。
※当日は体調不良により欠席
■講師
窪田 純 (株式会社ヤマテン、気象予報士)
山梨県出身。空や雲を見るのが好きで、小さいころから気象予報士を目指す。某民間気象会社を経て、株式会社ヤマテンに入社し、山岳気象講座や山岳雑誌の執筆などを担当。学生時代は山岳部で活動し、今は家族や友人と手軽に登れる山を楽しむ。
山梨県出身。空や雲を見るのが好きで、小さいころから気象予報士を目指す。某民間気象会社を経て、株式会社ヤマテンに入社し、山岳気象講座や山岳雑誌の執筆などを担当。学生時代は山岳部で活動し、今は家族や友人と手軽に登れる山を楽しむ。
参加費: | 7,000円 |
参加者: | 17名(定員 20名 申込者 61名) |
■活動レポート 1日目
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株式会社ヤマテンの気象予報士 窪田氏が講師を担当した。 1日目の座学は、山岳気象予報士の仕事の紹介に始まり、平地と山の天気の違い、雲のでき方や発生しやすい場所、天気図の読み方、風の向きや強さなど、気象の基本的な知識を教わった。 |
クリックして拡大 | 講座の中盤には、窓から見える雲を観察した。梅雨時期で乱層雲(あま雲)と積層雲(うね雲)を見ることができ、山は弱い雨が降っていると予想。最後に個人ワークとして、天気図を見ながら明日の天気を予報した。参加者の予報は曇り。雨は降らないと判断した。 |
■活動レポート 2日目
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2日目は池の平湿原を歩く。講師から雲と霧の違いの説明を受けたが、周辺は空一面、雲に覆われていた。途中、薄日が差し込む時もあったものの、雲の中にいたため観察できる状況ではなかった。 |
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木道では、アヤメ、ハクサンチドリ、ハクサンシャクナゲなどの高山植物を見ることができた。三方ヶ峰の頂上付近には貴重なコマクサも咲いていた。続いて見晴岳の頂上では、天気図から予測した風向きや強さについて解説が入った。 |
クリックして拡大 | 午後から天候が崩れる予報のため、午前でトレイル歩きは終了。終わりのミーティングでは、朝のうちにセンター周辺で撮影したレンズ雲を、講師の解説で共有した。残念ながら観天望気ができるような天気には恵まれなかったが、前日に個人ワークした天気予報の答え合わせをすることはできた。 |
■参加者の声(アンケートより)
- 安全登山に関する天気の知識が得られた。
- 窪田講師の話し方が耳に入りやすく、分かりやすく教えてもらえた。勉強した天気図や雲の種類を今後の山登りに役立てたい。
- 天気図の見方など、平地の天気と比較して知ることができた。
- 2日目は雲の中で残念だったが、雲以外にも貴重な植物を見られて楽しく学べた。