開催日:2023.09.02~09.03
【報告】ロングトレイルハイカー入門講座2023 (4)
第4回 もしもの時の対応を身につけよう
日 時: |
2023年9月2日(土)13時~3日(日)15時 |
内 容: |
1日目(机上)危急時対応法・装備の解説、登山計画書の説明、グループ討議など
2日目(実習)安藤百福センター敷地内で屋外実習、グループワークなど |
■講師
松尾 雅子 (信州登山案内人、中央アルプス地区山岳救助隊員)
神奈川県出身。幼少期より外遊び、冒険、キャンプ、登山が大好き。百戦練磨のアウトドア経験&日本の屋根を闊歩。「それはカッコいいか、今楽しいか。全力で取り組んだか。練習は裏切らない」を自問自答。4人の子育てを経た肝っ玉母ちゃんガイドとして、コミュ力、安全管理能力に定評がある。ニックネームは「アルプスのはな」
神奈川県出身。幼少期より外遊び、冒険、キャンプ、登山が大好き。百戦練磨のアウトドア経験&日本の屋根を闊歩。「それはカッコいいか、今楽しいか。全力で取り組んだか。練習は裏切らない」を自問自答。4人の子育てを経た肝っ玉母ちゃんガイドとして、コミュ力、安全管理能力に定評がある。ニックネームは「アルプスのはな」
参加費: | 7,000円 |
参加者: | 15名(定員 20名 申込者 30名) |
■活動レポート 1日目
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現役山岳救助隊の松尾氏が講師を担当。1日目の座学は、どんな状況がもしもの時なのか、不安を除くためにどんな装備が必要か、なぜ今その装備が必要なのかなどの質問を投げかけ、参加者は常に考えながら講義を聞いていた。装備品の使用は、自分の体の一部になるまで反復練習することが大切である。 |
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救急セットの中身について検証。なぜ、この道具が必要なのかを考える。また、もしもの時に備えるためには生理学の知識も必要。登山中に起きてしまう体調不良の原因を理解することで、できるだけ最悪の状況を回避でき、たとえ陥ってからでも落ち着いて行動することにつながる。 |
クリックして拡大 | 事前アンケートで考えてきた登山中の不安要素を、グループごとに分かれて討議。もしもの場面で自分だったらどのような対応を講じるか、それぞれに出し合い発表した。 もしもの対応方法は必ずしも正解が1つとは限らない。自分で考えて最善の行動を取ることが重要である。 |
■活動レポート 2日目
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2日目は屋外実習。まずはウォーミングアップがわりに、レインウェアを2分以内に着られるかテスト。焦って時間内に着られない人もいて、普段から練習が必要だと痛感する。次にツエルトの使い方を学ぶ。木の間にテントとして張る以外にも、被って風除けにするなど、考え方次第で様々な場面に対応できることを知った。 |
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テーピングや三角巾を使った足首固定法の実演もあった。グループに分かれて参加者同士で手当を実践し、どんな点が難しかったかなどを話し合った。講師からのフィードバックにより、その場の疑問は解決されたようだ。
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クリックして拡大 | 講師の考えた「もしも」のシチュエーションをグループごとで実践。内容は登山中によくある事例で、どれも判断が難しいものばかり。参加者は真剣に考えて対応していた。最後に講師からは「なぜそれが今ここで必要なのか、常に考えてほしい」というメッセージが伝えられた。 |
■参加者の声(アンケートより)
- 自身の体調管理・下調べは自己責任だが、現場でのリスクはその都度、自分で判断する必要があると思った。
- 屋外実習では紙資料がない分、講師の話に集中できた。事前課題があったので、より頭の中で立体的に考えることができた。
- 実際のシチュエーションを想定して、どうすればいいのかグループワークすることで、実践に近い形で考えることができた。
- 自分の意見を言い出しやすい雰囲気を講師がつくってくれ、上手くリードしてくれた。