開催日:2014.05.17~05.19
第4回 浅間大学院生セミナー
主催:安藤百福センター
対象者
大学院生・大学教員環境教育や野外教育、自然体験活動など広い意味での「環境」をキーワードとした研究者たちが集まり、研究を通して研鑽と交流を図ることを目的とした第4回浅間大学院生セミナーを開催した。内容は教員の講義、大学院生の研究発表・ディスカッション、野外アクティビティなどを主に行い、2名の大学院生は歴史の深いアメリカの自然学校「ティートン・サイエンススクール」に短期留学することができる特典も用意した。
期 日: | 2014年5月17日(土)~5月19日(月) 2泊3日 |
内 容: | 1日目=ティートン・サイエンススクール短期留学報告、野外アクティビティ、講義 2日目=講義、大学院生研究発表、グループディスカッション” 3日目=講義、グループディスカッションおよび全体共有、短期留学派遣者発表” |
参加者数: | 大学院生21名、オブザーバー参加2名、教員6名、事務局3名 |
参加費: | 5000円(食費、宿泊費込) |
参加教員(順不同、敬称略):
阿部 治(立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科教授)
安藤昭一(千葉大学大学院園芸学研究科教授)
朝岡幸彦(東京農工大学農学研究院教授)
関 智子(国立青少年教育振興機構青少年教育研究センター主任研究員)
岡島成行(安藤百福センターセンター長)
中村 達(安藤百福センター副センター長)
安藤昭一(千葉大学大学院園芸学研究科教授)
朝岡幸彦(東京農工大学農学研究院教授)
関 智子(国立青少年教育振興機構青少年教育研究センター主任研究員)
岡島成行(安藤百福センターセンター長)
中村 達(安藤百福センター副センター長)
■セミナーの様子(1日目)
昨年度派遣者として選ばれた2名のうち、石山雄貴さん(東京農工大学大学院)がティートン・サイエンススクール短期留学の報告を行った。今回は2014年4月14日~5月7日の約3週間。幼稚園の環境教育プログラム体験、現地の大学院生との交流などを通して、ティートンならではの教育の手法を体験してくることができたようだ。 |
参加者同士のコミュニケーションが図れるよう、野外でのアクティビティを行った。課題をクリアした際には賞賛の声が響いていた。 | ||
「ヒューマンチェーン」 |
狭い足場に乗る「日本列島」 |
全員が越えたらクリアの4mウォール |
夜は教員の講義。大学院生のうちに学際的なディスカッションにも慣れてもらいたいという話もあり、明日からの研究発表に向けて、気の引きしまる時間となった。 |
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交流会の最中に、ティートン・サイエンススクール短期留学報告その②を行った。話者は田開貫太郎さん(富山県立大学大学院)。石山さんとは違った視点で報告をしてくれた。一緒に留学しても学び、気づきはそれぞれ異なる部分が多かった。 |
■セミナーの様子(2日目)
大学院生の研究発表。1名につき発表を10分、意見交換を15分の時間で行った。特に意見交換は例年5分前後で設定していたが、異分野研究者からのフィードバックが貴重な発見につながるという意見があったため、少し長めに設定した。結果的にはそれでも足りないほどの意見交換を行うことができた。 |
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今年は2会場に分けて研究発表を行った。事前に大学院生の発表内容をポスターで掲示し、話を聞きたい会場へ移動した(定員あり)。 |
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各発表者に対して、聴講者が前向きな意見や質問を付箋に書き、それを発表者へフィードバック。自身が気づかった新たな発見があったことを期待したい。 |
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教員の方々からの講義(各30分間)も様々な領域からお話しいただいた。環境教育、ESD、ロングトレイル、研究者倫理など、一流の専門家からお話を一度に聞くことができる贅沢な時間となった。 |
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研究発表ポスター。話を聞きたい発表が同じ時間帯になってしまうことも。休憩時間や夜の交流時間で熱心に直接話を聞き出している場面も見られた。こういった情報は事前に参加者プロフィールの中に盛り込み配布していたので、当日の交流が比較的スムーズだったように感じられた。 |
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夜は大学院生が進行を務めるグループディスカッション。(1)このセミナーに今後期待すること(2)このメンバーが環境のためにできることの2点をテーマとしてディスカッションを行った。 |
■セミナーの様子(3日目)
最後の講義の後は、昨日のグループディスカッションを全体で共有するための仕上げの時間。それぞれ好きな場所へ移動して行った。新緑の森や雄大な浅間連峰をバックに話し合いが進められた。
最後の発表。これまで思いつかなかった面白いアイデアが続けて出てきた。来年度のセミナーでぜひ採用したいものもあった。プレゼンテーション力も高く、大学院生の力強さを感じることができた。 |
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全体講評の後は安藤百福センターの修了証を授与。とても活気がある3日間のセミナーが無事に終了した。これまで以上に交流の輪(参加大学)が広がり、新しいつながりもできた。研究の分野を超えた新たな出会いが、これからの日本の未来を牽引する熱い力になればと願うばかりだ。 |
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今回の短期留学派遣者は、辻梨花さん(関西大学大学院修士2年)と松岡宏明さん(立教大学大学院修士1年)に決定した。アメリカでの学びが実り多きものになることを期待したい。 |