開催日:2015.07.17~07.19
事業報告
【報告】第5回浅間大学院生セミナー
主催:安藤百福センター
環境教育や野外教育、自然体験活動など広く「環境の分野」を研究している研究者たちが集まり、研究を通して研鑽と交流を図ることを目的に第5回浅間大学院生セミナーを開催した。
今回も分野を超えた交流を求めて大学院生が集まり、環境への関心を共有する3日間となった。
期 日: |
2015年7月17日(金)~7月19日(日) 2泊3日 |
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内 容: | 1日目= 野外アクティビティ、講義 |
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2日目= 講義、研究発表、ティートン・サイエンススクール(以下、TSS)短期留学報告、TSS流・リーダーシッププログラム体験 |
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3日目= TSS流・環境教育プログラム体験 |
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参加者数: | 大学院生10名、教員4名、事務局3名 |
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参加費: | 6,000円(食費、宿泊費込) |
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安藤昭一(千葉大学教授)
朝岡幸彦(東京農工大学教授)
結城正美(金沢大学教授)
岡島成行(安藤百福センターセンター長)
朝岡幸彦(東京農工大学教授)
結城正美(金沢大学教授)
岡島成行(安藤百福センターセンター長)
■1日目
台風が近づく中、東京や大阪など各地から参加者が集まり、3日間に渡るセミナーが始まった。 | |
今年は浅間・八ヶ岳パノラマトレイルを活用して、ロゲイニングという野外スポーツを行った (コミュニケーション促進のため)。 地図とコンパスを手に、チームでチェックポイントを目指した。 |
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夜は教員の講義を行った。 環境について研究するに当たり、考え方や価値観の根底となる環境思想の重要さを考える時間となった。 |
■2日目
大学院生の研究発表を行った。 意見交換をじっくり行いたいという声が多かったので、今年は1人につき30分程度の持ち時間とした。それを午前、午後とグループを変えて実施。 異分野の研究者から意見をもらえる機会は滅多に無いので、これからの研究を進めるためのヒントも得られたようだ。 |
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教員の皆さまからは、各30分ほどの講義を行っていただいた。 一流の専門家から様々な領域の内容を一気に学ぶことができる貴重な時間となった。 |
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昨年度TSS派遣者の松岡宏明さん(立教大学大学院)と辻梨花さん(9月から北テキサス大学)から、短期留学の報告を行った。 初の試みとして、TSSで学んだプログラムを2人が実践し、参加者と内容のシェアを行った。 報告だけでなく実践を伴うことで、TSSで行っていることをより身近に感じることができた。前半はリーダーシッププログラムとして、4つのアクティビティを体験。初めて見るものもあれば、日本でもよく見るものもあった。 |
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■3日目
TSS流プログラム体験の後半、野外も使って環境教育プログラムを体験した。 英語も交えることで、アメリカの雰囲気も加わった。最後は教員も含めてチーム対抗アクティビティ。この3日間で一番の盛り上がりだった。 |
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修了証授与後、教員の皆さまから講評をいただき、セミナーは幕を閉じた。今回も活発な議論が行われ、新しいネットワークもできた。環境に関心のある研究者のつながりが、日本だけでなく世界の環境分野を動かす原動力になることを期待したい。 なお、次回は2016年5月20日(金)~22日(日)の開催が決定した。 |
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■参加者の感想(一部)
・自然や環境のことを知っているつもりだったが、思い上がりでした。これからの研究につながるエッセンスをたくさん得ることができました。
・自分の研究分野の認知度が低いことをあらためて知ることができました。交流会やTSSプログラムも、楽しいだけで終わらず学びも大きかったです。
・激流のような3日間でした。先生、学生の枠を取り払った研究発表や情報交換は、これからの研究を行う上でも大事な経験になりました。
・環境と一口で言っても、農業や哲学、文学など様々な領域があって、魅力や課題などを感じ知ることができました。大学院生が関われる場というのがなかなか無いので、今回参加してすごく刺激をもらいました。
・野外体験から研究に関するディスカッションに至るまで、充実したプログラムだと思いました。様々な大学から色々な価値観を持った学生が集まって、充実した時間を過ごすことができました。