新緑の5月。広い意味での「環境」をキーワードとした研究者たちが集まり、研究を通して研鑽と交流を図ることを目的とした第3回浅間大学院生セミナーを開催した。
内容は教員の講義、大学院生の研究発表、ディスカッションなどを主に行い、2名の大学院生はアメリカの自然学校「ティートン・サイエンススクール」に短期留学することができるといった特典も用意した。
期日: | 2013年5月31日(金)~6月2日(日) 2泊3日 |
内容: | 1日目=前回ティートン・サイエンススクール短期留学報告、野外体験活動、講義 2日目=講義、大学院生研究発表、全体ディスカッション 3日目=講義、グループディスカッション、短期留学派遣者発表 |
参加者数: | 大学院生20名、教員6名、事務局1名 |
参加費: | 5,000円(食費、宿泊費込) |
朝岡幸彦(東京農工大学農学研究院教授)
西村仁志(広島修道大学人間環境学部准教授)
降旗信一(東京農工大学農学研究院共生持続社会学部門准教授)
関 智子(国立青少年教育振興機構青少年教育研究センター主任研究員)
岡島成行(大妻女子大学家政学部ライフデザイン学科教授)
■セミナーの様子(1日目)
昨年度派遣者に選ばれた2名のうち、稲木瑞来さん(昨年:大妻女子大学大学院)が代表して、ティートン・サイエンススクール短期留学の報告を行った。 キャンパス内にいる野生動物の話や本場アメリカの環境教育プログラムの報告を聞いて、参加者のモチベーションは一気に上がったようだ。
初対面同士の交流促進のために、全員で野外体験活動を行った(左)。 テーマに沿った自然素材を探すグループアクティビティ(右)。
■セミナーの様子(2日目)
午前は教員の講義を行った。 環境思想、食育、公害教育、分子生物学など、参加大学院生の専門領域ではない分野の話も聞くことができた貴重な時間となった。
午後から大学院生の研究発表。20名の参加者がそれぞれ8分間の発表と5分間の質疑応答を行った。 時間内に収まりきらないくらいの活発な議論が行われる場面もあった。
各発表者に対して、質問や指摘や感想を書いた付箋をプレゼントした。 こういったフィードバックは後の研究にきっと役立つはず。
全体ディスカッションでは、互いに感想を述べあうことを通して、長時間にわたる連続聴講で混乱している頭と気持ちの整理を行った。
■セミナーの様子(3日目)
午前中の講義の後、グループごとで野外に移動し、これからの浅間大学院生セミナーをどうしていくのがいいか、来年まで何をするか、参加者同士で意見交換と提案を行った。
最後に安藤百福センターの修了証を授与。 全員無事に2泊3日のセミナーを修了することができた。
今回の短期留学派遣者は、田開貫太郎さん(富山県立大学大学院修士1年)と石山雄貴さん(東京農工大学大学院博士1年)に決定した。
過去最多の参加者数となったセミナーだった。 文系・理系問わず幅広い分野の研究者が集まり、議論を行うことの意義が再確認された。 セミナーの参加者が日本の未来の環境分野をリードしていくことを期待したい。 次回は2014年5月末を予定。